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まだまだある!金箔のひみつ その2
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- Q: 金の埋蔵場所は都市?
- 人類がこれまでに掘り出した金は約14万トン、これから新たに掘れる地下埋蔵量は6~7万トンと言われており(2006年)金鉱山生産量は横ばい~減少と見られています。金の生産国第一位の南アフリカで年間約3百数十トン。これに比べ年間1千トン近い金が存在しています!一体どこに?それは土の中ではなく、都市にあるのです。・・・答えは加工品に含まれる金です。装飾品、コンピュータやスマホ、精密機械の中、その他様々な所に使われた金がリサイクルとなってまた金に戻ります。金は一切変質しないのでリサイクルしても全く劣化していない金です。このリサイクル金が合計量が毎年1千トン近くあるそうで、新たに鉱山から掘るより効率が良いかも。という理由から埋蔵金は都市にあり、というわけです。
- Q: 純金箔は純金じゃないって本当?
- 金箔の呼び方はいろいろあります。純金箔、金箔、本金箔、金沢箔など。一般的に純金箔という時、純金の箔で純金箔だと思っていませんか?これ違うんです。金に微量の銀と銅を合金したものが金箔。よって、純金ではありません。(24金箔は除く)
真鍮を使って安く沢山作ることができる洋金箔に対して、本当の高価な金を使った貴重な金箔を区別するために本金箔とか純金箔と呼んでいたなごりでしょうかね。ですから厳密に字のごとくの意味で純金箔(純金の箔)は24K金箔のみを指す、ということになります。まぎらわしいのでカタニではできるだけ単純に「金箔」というようにしています。
- Q: 竹久夢二と金の秘薬?
- 金沢にゆかりの深い作家、竹久夢二の小説に「秘薬紫雪」というのがあります。この中に出てくる薬は、実際にあった「紫雪」のことで、加賀藩の秘薬の名前です。それによると、この薬は金を原材料とするもので、徳川家康が病気になった孫の家光に紫雪を飲ませたという話も残っています。小説の中ではこの秘薬を遺体に口移しで飲ませるとなんと生き返る!のですが、これはロマンチックな夢二の小説ならではのお話でしょうね。